2023年12月に開催されたマインドフルネス学会で、私たちのプログラムのどのような要素がストレス低減効果に関係するかの検討を行いました。マインドフルネスやセルフコンパッションの改善が主な要素としてあげられていますが、私たちはこれらに加え気分の改善が、自覚的なストレスの低下に関係するかもしれないと考えました。主要な結果は以下の通りです。
私たちの解析によれば、効果の8%がマインドフルネスの改善、12%がセルフコンパッションの改善、44%が気分の改善、35%がその他の要素によるという結果が得られました。
ストレス低減効果には気分の改善が、マインドフルネスとかセルフコンパッションの改善よりもより大きく寄与する可能性があることは、私たちの知る限りこれまで報告されていません。
気分の改善効果は、特定の対象を定めないオープンモニタリング(チョイスレスアウェアネス)よりも、呼吸に注意を向けるような注意集中瞑想でより高いことが知られており、マインドフルネスストレス低減法の最初の1-5週間で集中的に実施される、注意集中瞑想の重要性を示唆する結果と考えられます。
結果の詳細についてはこちらをご覧ください。
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